えっと。
昨日は1つのコンセプトに集中することで独自コンテンツを作り上げた例として、初期の@ホームカフェ様を挙げましたケド、この手法は成功すれば物凄い効果があるのですケド、失敗したときは取り返しが付かない、つまりハイリスクハイリターンな手法ですー。
ですから、確実な勝算があってやるならともかく、普通は、もともとメイド関連様というハイリスクな商売に、さらにリスクを負うというのはあまりにバクチすぎてやりたくない手段です(実際、@ホーム様も途中でプロデューサー様を更迭されて、別の方法を取るようになりました)ー。
もっと安全な方法でコンセプトベースを実現する方法は無いのでしょうかー。
というわけで、グレースコート様を紹介しますー。
このお店はメイド喫茶様ではなく、シスターカフェ様で、メイド喫茶様におけるメイド様は、シスター様あるいは神父様となっておりますー。
実は、もなみのメイド喫茶進化論はグレースコート様の人気を分析する過程で誕生しましたー。
というのも、失礼ながらグレースコート様が人気店と成りえる要素がないように見えたからですー。
まず、肉の万世の裏という中心から逆方向の、あまり立地条件の良くない場所にお店があるところが大きなマイナスポイントですー。
また、たしかに、シスターカフェ様というのは秋葉原でも一軒しかありませんから独自コンテンツではあるのですケド、メイド関連様にいらっしゃるヒトタチは、あくまでメイド様(あるいはゲームキャラのコスプレ)が目的で秋葉原に来るのであって、はじめからシスター様を目的というヒトはほとんどいらっしゃらないでしょうから、シスターカフェというコンセプトはメイド喫茶進化論4http://monami.sblo.jp/article/5043543.htmlで書いた、真似する価値があるとも思えないほどのニッチコンテンツなのですねー。
それにスイーツ系の料理は美味しいのですケド、料理の値段が比較的高いほうですから、コストパフォーマンスも良くないのですー。
にも関わらず、もなみの予想に反してグレースコート様はお客様が絶えることがないのですー。
これは何故でしょうかー?
それは「ニッチコンセプトを多数用意する」という形でのコンセプトベースの実現方法にあるのではないかと思いますー。
バースデーソングの改良コンテンツトカ、グレースコート様には独自コンテンツがたくさんあるのですケド、全てを挙げるとキリが無いので、3つだけ挙げておきますねー。
たとえばメイド関連様には「お帰りなさいませ」「いってらっしゃいませ」という挨拶をされるお店様がありますケド、グレースコート様は「迷える子羊」「神のご加護」という独自の挨拶がありますー。
たとえばカクテルを出すメイド関連様にはオリジナルレシピのカクテル、通称「おまカク」を出すお店様がありますケド、グレースコート様の「おまカク」はシスター様ごとに違うレシピを持っていて、そのシスター様以外は絶対に出しませんー。
たとえばメイド関連様には跪いてオシボリを畳むことをサービスとしていらっしゃるところがありますケド、グレースコート様ではオシボリでひよこさんトカを折ってくれたりしますー。
このようにニッチな独自コンテンツを多数揃えることには色々な利点がありますー。
まず、他店様はそもそもコンテンツがニッチなので真似しても利益が拡散するだけで効果が得られず、別のニッチコンテンツを考えたほうが費用対効果に優れているため、真似する気になれませんー。
また、グレースコート様は、たとえ幾つかを他店様に真似されたとしてもメインコンテンツがなくなるという心配がありませんー。
さらに、お客様は、どのコンテンツを楽しむのかを自由に選択できるのですー。
「ニッチな独自コンテンツを多数作ることで、総合すると誰にも真似できない独自コンテンツにする」。
このグレースコート様の手法は、メイド関連様が今後生き残るために、大いに参考になるのではないでしょうかー。
コミケも始まりましたので、メイド喫茶進化論もこれでおしまいですー。
もし、週末に秋葉原のメイド関連様に行かれるのでしたら、そのお店様の独自コンテンツが何なのかに着目してみてはいかがでしょうかー。
思わぬところで独自コンテンツが見つかるカモ知れませんよー。
ところで、もなQのメイド喫茶進化論、単語を一般的な会社での言葉に置き換えてみると、色々と面白いことが判りますよーw
2007年08月17日
この記事へのコメント
VNI進化論?
Posted by yura at 2007年08月18日 10:43
キャバクラの営業戦略との違いが最後までわからんかった。
Posted by TERRAZI at 2007年08月21日 21:25
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