2007年11月20日

ひこにゃんはどこへ行く

 えっと。
 最近、もな兄は神保町にあります時代屋というお店の2階の喫茶店でコーヒーを飲んだりしているみたいなのですケド、このお店に、非常に謎な、ゆるキャラのぬいぐるみが置いてあるのですよー。
 それが何なのか全然知らなかったみたいなのですケド、実は「ひこにゃん」でしたー。
 さて、「ひこにゃん」をめぐって、現在係争が起こっていますー。
 どういった係争かと言いますと、「ひこにゃん」をデザインしたイラストレーター様が、その商標使用の中止を求めているのですねー。
 今回のこの問題について、どう解釈すればいいのでしょうかー。
 まず、著作権法上は、このイラストレーター様が1次著作者様にあたり、市と実行委員会様はその著作権の一部を譲渡してもらっているという関係と思われますー。
 さて、もなみも何度か取り上げていますケド、著作権には譲渡できない権利というのがありますー。
 それは、著作者人格権と呼ばれている権利で、以下の3つになりますー。
 ・公表権
 ・氏名表示権
 ・同一性保持権

 まず、公表権については、公表されていない著作物に対する権利ですので、今回は関係ありませんー。
 次に、氏名表示権ですケド、こちらも恐らく問題ないでしょー。
 そうすると残るのは同一性保持権となりますー。
 そして、この同一性保持権というのがクセモノなのですねー。
 そもそもキャラクターそのものには著作物性は存在しないという判例があって、それとは別に、キャラクターの性格を変えたことで同一性保持違反となった判例もあるというのは、以前に書いたとおりですー。
 今回の場合はどちらなのでしょうかー。
 ここで重要なのが、「ひこにゃん」というキャラクターが「国宝・彦根城築城400年祭」のキャラクターとして作られた、という点ですー。
 つまり、「ひこにゃん」には「国宝・彦根城築城400年祭」のキャラクターという属性があるわけですねー。
 そうすると、その「国宝・彦根城築城400年祭」という属性を離れて、「日米修好通商条約締結150周年記念事業」のキャラクターとして使われることは、同一性保持違反になる可能性があるのですー。
 実際、「ひこにゃん」というネーミングからして「彦根城の猫」というイメージがありますから、彦根城とは無関係の日米修好通商条約のイメージキャラにするというのは、認められない可能性が高いのではないでしょうかー。
 なんにしても、実際の判決がどうなるのか楽しみではありますねー。

 なお、もなQは、「ひこにゃん」には残ってもらいたいですケド、獅山向洋市長様の「俺たちが有名にしてやったんだから権利は俺たちにある」テキな態度に、あまり共感できませんー。

名無し様:某パナウェーブの方々に頼むのが良いと思います>電波を追い出す
もなみ:じゃあまず屏風から電波を追い出してくださいー。
名無したん:ここは電波ネタで
もなみ:なんか法律関係じゃなくて、さくっと笑い飛ばせるような話題ないですかねー
kぴょん:げと(^^¥

posted by もなみ9歳 at 20:06| Comment(1) | TrackBack(0) | もな見
この記事へのコメント
結局和解が成立したみたいですねー。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_11/t2007112712_all.html

それにしても、「ひこにゃん人気を自らの手柄とでも思っているなら、間違った考えだ」だの「ひこにゃんは商標。人格権はない」だの「法的根拠のない不当な要求」だの言って調停に応じなかった彦根市様が手のひらを返したように調停に応じるなんて!
まさか元日弁連理事様ともあろう方が、商標という「モノ」に人格権はなくても、その作者様の「著作者人格権」は存在するということに、やっと気づいたということは無いと思いますケド。

ついでに商標法の第29条も出しておきますねー。
商標権者、専用使用権者又は通常使用権者は、指定商品又は指定役務についての登録商標の使用がその使用の態様によりその商標登録出願の日前の出願に係る他人の特許権、実用新案権若しくは意匠権又はその商標登録出願の日前に生じた他人の著作権と抵触するときは、指定商品又は指定役務のうち抵触する部分についてその態様により登録商標の使用をすることができない。
Posted by もなみ at 2007年11月27日 18:33
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